Solitude 2
夜、帰り道。
二人で歩く男女を見つけ、自然と幸せをねがった。
そしてふと、あの女の子があの人ならいいのに、あの人も、幸せになってくれたら、という思いが浮かんだ。
僻みとか、羨みとか、そんなのなくて、純粋な、幸せを祈る気持ちで。
最近は、ずっとこんな感じ。
でも、そのとき、もしかしたら、あの人も同じようなことを思っていたのかもしれないと、感じた。
あの人が言っていた、幸せになってほしい、早く誰かとくっついてほしい、という言葉。
最初聞いたときは、早く罪悪感から逃れたいだけなんじゃないのか、なんて、そんな風にしか思えなかったけど。
本当に、純粋にそう思っていてくれたのだとしたら。
その言葉を、踏みにじった私は。